2000年9月8日(金) 東奥日報 編集部から


Flying Ship  8月のウェブ東奥の利用状況がまとまりました。スタッフは、この集計を毎月楽しみにしています。自分たちが送り出しているもののうち、どのコンテンツが人気があるか、というのは、非常に興味があるからです。

 とくに今回は、高校野球のページがどのくらい閲覧されたのか、興味津々でした。なにしろ、甲子園決勝戦のあたりは、アクセスが集中してページが非常に重くなり、みなさまに多大なご迷惑をおかけしたからです。

 集計結果を見ますと、高校野球への閲覧数はなるほど多く、1位のニュースに次いで2位につけていました。ヤフーがリンクを張ったため、約30%はヤフーからのアクセスでした。優勝した智弁和歌山を苦しめたこと、根市君という人気者がいたこと−などが県外ファンからのアクセスが多かった原因ではないかな、と思っているところです。

 ヤフーからのリンクといえば、雪印食中毒事件について書いた「連載・失われた信頼」が、上下2回だけの連載だったにもかかわらず、社説や天地人を抜いて3位に入りました。これも閲覧数の半分がヤフーからのアクセスでした。

 このように、検索サイトのリンクにより、スタッフが予想しなかった利用結果が出ることもしばしばです。これが、インターネットの特徴といえるのかもしれません。 (2000.9.8 たぬき



 う〜。思わず、うなりました。これほどまでか、と。なにが? 「青森市の杉沢村」の“人気ぶり”です。いわく、大量殺人の呪われた村。いわく、行政から抹殺された村。いわく、悪霊のたたりがある村。もちろん、架空の話。しかし、尾ひれはひれがついて、今、日本で最もミステリアスで熱い“地域”となってしまったのです。

 その注目度は、インターネットのキーワード・ランキングを見れば、一目瞭然です。8月21−27日の間、LYCOS(検索サイト)で検索されたキーワードのトップ50を見ると、なんと杉沢村が1位。ドラゴンクエストZ、浜崎あゆみ、アンディ・フグ、慎吾ママ、iモード、宇多田ヒカルら今注目のキーワードを抑えての堂々の1位だから驚かされます。8月28日−9月3日になるとランクは落ちましたが、それでも7位。また、JOY検索では、叶姉妹、ドラゴンクエストZ、モーニング娘など“強力キーワード”を抑え、これも1位につけているからびっくりです。

 「杉沢村」は、インターネットを媒体に知る人ぞ知る存在となり、雑誌の特集や、テレビの特別番組などで取り上げられたため、一気に“ブレーク”し、今、我が国で1番の注目キーワードになってしまたのです。

 ありもしない“バーチャル怪談”を仲間内で楽しんでいるぶんには、口を挟むものではないのですが、このように全国津々浦々に広まってしまうと、考え込んでしまいます。嘘を全員が「本当だ」と言い続ければ、いつのまにか嘘が本当になってしまう恐れがあるからです。

 「なにをそんなに目くじら立てるの? しゃれだよ、しゃれ」と言う人がいるかもしれません。しかし、ウェブ東奥を運営しているメディア情報部で読者からのメールを受けていると「しゃれですまされないなあ」と思わざるを得ないのです。今年になってから「杉沢村のことを知りたいのです」「杉沢村伝説ってホントですか?」という問い合わせが引きも切らず、背筋が寒くなるのを感じます。問い合わせをしてくるほとんどの人たちは真実と思っている様子なのですから。

 「杉沢村」の騒ぎを見ていると、何年か前、アフリカのルワンダで、ラジオが扇動して他民族の大量虐殺を遂行させ、大きな問題になったことを思い出しました。情報操作はあってはならないこと。しかし、インターネットを通しての「杉沢村情報」の伝達ぶりを目の当たりにすると、インターネットの恐ろしさを感じざるを得ません。「杉沢村」のバーチャル怪談より、嘘がいつのまにか真実になる方がよっぽど怖い怪談のような気がします。

 「杉沢村伝説」の真実を知りたい方は、多いことと思います。そのような方は、9月3日付のウェブ東奥のニュースを見てください。これが、杉沢村伝説の真実の決定版だと思います。 (2000.9.7 たぬき



 シドニー五輪の開会式(15日)まで、あと9日。もうすぐです。注目度ナンバーワンは、やはり高橋尚子選手らが出場する女子マラソン。 国民の期待を一身に集め、すこし気の毒なような気がします。初のプロ・アマ混成軍の野球も楽しみ。青森県ゆかりの松坂大輔投手の活躍ぶりも注目です。

 あらゆるタイトルを手中に収めているのに、五輪の金メダルだけは縁がない女子柔道のYAWARAちゃんこと田村亮子選手(4年前のアトランタ、8年前のバルセロナとも銀メダル)。3度目の正直で、念願の五輪金を手にすることができるのでしょうか。そういえばマンガの「YAWARA!」も五輪金を目指すストーリーでした。

 ということで、話題盛りだくさんのシドニー五輪。共同通信社が五輪特別ページをつくったので、ウェブ東奥では、リンクを張りました。1日にリンクを張ったのですが、報告が遅れて申し訳ありませんでした。入り口のボタンは、単なる文字では寂しい、ということで、五輪マークを入れて、すこし派手なものにしました。この特別ページは、五輪日程や五輪ニュースが満載されており、五輪のことがすべて分かる仕組み。競技が始まれば、記録のページも用意しますのでお楽しみに。五輪ページの入り口ボタンは、ウェブ東奥トップページ中ほどの右側にあります。

 ところで、青森県からは、これまで幾多の五輪選手が輩出され、活躍してきました。柔道金メダルの斉藤仁選手、レスリング銀メダル・銅メダルの赤石光生選手、自転車銅メダルの坂本勉選手…。毎回、多数の本県選手が出場してきたのですが、今回は、ソフトボールの斎藤春香選手、ボートの吉田理子選手の2人だけ。なんだか寂しい気がします。でも、その分、2人を熱烈に応援しようと思います。(2000.9.6 たぬき



 きょうの「ウェブ東奥」に、東北新幹線八甲田トンネルで3工区目となる屋形工区の安全祈願祭のニュースが掲載されました。八戸―新青森間の工事も徐々に始まっています。この4月以降、出張で何度かJR東北線を利用しましたが、八戸から盛岡に進むと、高架橋や路盤の姿があちこちに見え、新幹線開業間近を実感させます。

 そういえば先日、八戸開業に伴う駅舎改築のため1世紀余の役割を終えた八戸駅の旧駅舎への「感謝の集い」が開かれました。八戸駅は以前「尻内駅」と呼ばれたように、街の中心部から離れています。そのためか、駅舎は八戸市の玄関口としては物足りないような感じもしました。しかし、私には独特の風情が記憶に残っています。学生時代、上京、帰省の際に利用していました。1年生のころは新幹線が大宮止まりだったこともあり、乗り換えが面倒なので寝台に乗っていました。上京のため夜に列車を待つのですが、薄暗い待合室にいると、故郷を離れるという一抹の寂しさを覚えたものです。黒みがかった床のコンクリートも何か寂しさを醸し出しているようでした。

 一方、帰省するときは北高岩駅を過ぎ、カーブを切って右側の車窓から遠くに八戸中心街がうっすらと見えると、「帰ってきたんだなぁ」と実感したものです。駅は利用する人に何か感慨を残してくれると思います。これまで、さまざまな思いを刻み込んできた旧八戸駅舎に、利用者として「ご苦労さんでした」と声をかけたいと思います。(2000.9.5 こあら



 3日のウェブ東奥のニュースを見ますと、8月の県内は、カラカラ天気で記録的な少雨だったようです。とくに八戸市では、観測史上最少の雨量だったそうで、青森市も極端に少なかったようです。沢歩きをしている人たちも「ことしは、水量が少ないなあ」とよく口にしていました。

 考えてみれば、7月下旬に豪雨があってからは、8月11日に降っただけで、あとは雨らしい雨が降らなかったのです。カラカラ乾くのも当然といえば当然です。

 すこしお湿りが欲しいなあ、と思っていたところ9月2、3日、ひと雨来ました。水田では一部で稲が倒伏しかかっている所もありましたが、農作物などにとっては“恵みの雨”だったようです。

 雨上がり、蓬田村の林道を歩いてみました。さまざまな初秋の花が咲いていました。派手ではない、普通の花々。そんな花を見て歩いていると、気持ちが優しくなっていくのが分かります。中でも目立っていたのはツリフネソウです。船が吊られている姿に見立てて、この名がついたようです。カメラのレンズを通して見たら、茎に、さっきまで降っていた雨粒がついていました。思わず息をのむ美しさでした。そこで、当コーナー用に、とパチリ。早速掲載しました。

 まだまだ暑い日が続いていますが、花々はすっかり初秋の顔ぶれです。暑くても、季節は、確実に替わってきているんだなあ。花々を見て、そう思いました。(2000.9.4 たぬき



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